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現代映画史に屹立する作家シャンタル・アケルマンをめぐるふたつの刺激的論功!
是非お読み下さい。
第10回映画社会史研究会(1997年7月7日午後12時半より2時半まで)
(講演者)ダリル・デイヴィス氏(ウィスコンシン大学博士・映画学)
(仮題)「ハリウッド映画におけるゲイ=レズ解釈受容史」(英語、通訳無)
(場所)京都大学総合人間学部A号館4階南西角A478加藤幹郎研究室
(参加資格)映画学に関心があり、大学卒業程度の英語運用能力のある方ならどなたでも自由にご参加ください。ただしあらかじめ郵送で会員登録をおすませください。
(登録先)606 左京区吉田 京大総合人間学部 A478加藤研究室
第11回映画社会史研究会(1997年10月20日午後1時より2時半まで)
(発表者)青山勝氏(京都大学大学院文学研究科博士後期課程・パリ第三大学DEA)
(題名)「占領下フランス映画へのフェミニズム的アプローチ」
(場所)(参加資格)(登録先)等については上記を参照ください。
京都映画100年記念
「日本映画と京都」平凡社
構成=太田米男、水口薫、鴇明浩
3月25日発売!2400円
日本映画濫觴の地京都、映画100年の歴史を豊富な写真資料で解きあかす。
主な内容
1 日本映画黎明期と明治の京都
2 マキノ映画の勃興
3 敗北の美学−伊藤大輔の世界
4 時代劇のニューウェーヴ
5 女性映画の系譜
6 戦後・巨匠たちの栄光
7 映画技術の伝承−もう一つの主役たち
8 エンターテイメントの系譜
9 戦後のアウトローたち
10 東映やくざ映画の台頭
11 ロケの現場−京都をめぐる
◇ 特別企画 幻の名作「何が彼女をそうさせたか」
鼎談 創作現場から見た日本映画と京都
西岡善信・森田富士郎・中島貞夫
ゲスト執筆者による<日本映画と京都>(掲載順)
伝統芸能と映画 廣瀬千紗子
京都の映画と文学−〔京都もの〕映画抄 水谷憲司
芸事と映画−茶道と能楽 人見嘉久彦
日本映画史と京都大学 筒井清忠
花街の美術監督−水谷浩と溝口健二 加藤幹郎
映画の考証と 西岡善信
映画の小道具と美術館 雨宮睦子
京都人の生活様式と日本映画 市田ひろみ
映画産業を育んだ土壌 土田正義
日時 1997年2月22日(土)午後12時半より
場所 京都会館第1ホール(京都市左京区岡崎)
ロシアのフィルム・アーカイヴでほぼ完全なかたちで再発見された幻の日本映画「何が彼女をそうさせたか」(鈴木重吉監督1930年)が太田米男教授(大阪芸大)、水口薫氏らの尽力によって日本語字幕版として再生された。この傾向映画は世界大恐慌以後の混乱した世相を映した「時代の鏡」だと言われて久しい。しかし今日この映画を見るわれわれを驚かすものは、そこに被写体をとらえる手回しキャメラじたいが映っているという事実である。「何が彼女をそうさせたか」のキャメラは当時の世相のみならず、それを写し取ろうとした、本来なら不可視の存在たる自分自身をも写し込んでいるのである。(KM)
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