映画論集執筆者・編者紹介

執筆者紹介

◆石田美紀(いしだみのり)

1972年生まれ。京都大学大学院人間環境学研究科博士後期課程修了。京都大学博士(人間環境学)。日本学術振興会特別研究員(京都大学大学院人間環境学研究科)。京都造形芸術大学、関西大学、立命館大学非常勤講師。共著に岡田温司編『カラヴァッジョ鑑』(人文書院、2001)。論文に「戦後日本とともに歩むイタリア人監督ルキーノ・ヴィスコンティ」(『ヴィスコンティ映画祭』朝日新聞社、2004)、「覆うこと、露にすること、見誤らせること」(『吉田喜重、変貌の倫理』同プログラムブック制作委員会、2004)、「リアリズムとネオレアリズモのはざま」(『美学』196号、1998)などがある。

◆板倉史明(いたくらふみあき)

1974年生まれ。京都大学大学院人間環境学研究科博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員(京都大学大学院人間環境学研究科)をへて、現在、東京国立近代美術館フィルムセンター研究員。共著に山根貞男編『阪妻』(太田出版、2002)。論文に「伊藤大輔研究 戦中期から占領期における映画生成」CineMagaziNet! No.4, 2000、第2回京都映画文化賞)など。共訳にノエル・バーチ「西洋映画に対する儀式的批評」(加藤幹郎他編『時代劇映画とはなにか』[人文書院、1997])がある。

◆今井隆介(いまいりゅうすけ)

1974年生まれ。京都大学大学院人間環境学研究科博士後期課程指導認定退学。京都造形芸術大学、花園大学非常勤講師。論文に「映像テクストからみるカートゥーン・アニメーションの誕生──映画装置における「再現」から「創造」へのメディア・シフト」CineMagaziNet! No.8、2004)、「身体変容の映画作家デイヴィッド・クローネンバーグ」(『映像学』、2001)、「怪物と航海 『エイリアン』論」CineMagaziNet! No.3、1999)など。解説に「ロッテ・ライニガー特集作品解説」(『第3回京都映画祭公式カタログ』、2001)などがある

◆大澤浄(おおさわじょう)

1975年生まれ。京都大学大学院人間環境学研究科博士後期課程研究指導認定退学。京都精華大学、龍谷大学、花園大学非常勤講師。論文に「「銀河」「輝く愛」「陸軍大行進」」(『NFCニューズレター』62号、東京国立近代技術館フィルムセンター、2005)、「親」(『NFCニューズレター』49号、2003)、「『メトロポリス』ディジタル修復版の衝撃 第三回京都映画祭から」『映像学』68号、2002)など。共訳にハルーン・ファロッキ「管理する視線」(『現代思想』6月臨時増刊号、2003)、ニコラス・レイ『わたしは邪魔された』(みすず書房、2001、フィルモグラフィ部分担当)がある。

◆加藤幹郎(かとうみきろう)

編者紹介欄を参照。

◆北田理惠(きただりえ)

京都大学大学院人間環境学研究科博士後期課程在籍。ローザンヌ大学大学院映画史映画美学科博士課程在籍。論文に"Sous-titres du muet : de l’art muet au parlant ? travers la presse francophone" in Iconics Vol.6 (2002)、「多言語都市ローザンヌにおけるトーキー映画の興行と受容」(『映像学』第64号、2000)、「サイレントからトーキー移行期における映画の字幕と吹き替えの諸問題」(『映像学』第59号、1997)などがある。

◆佐野明子(さのあきこ)

1975年生まれ。大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程在籍。京都造形芸術大学非常勤講師。論文に「ヤン・シュヴァンクマイエル『J.S.バッハ―G線上の幻想』分析」(『アニメーション研究』Vol.6, No.1A、2005)「大藤信郎『蛙三勇士』(1933)におけるモダン文化と軍国美談の相克」(『表象と文化? 言語文化共同研究プロジェクト2004』、2005)などがある。

◆藤岡篤弘(ふじおかあつひろ)

1977年生まれ。京都大学大学院人間環境学研究科博士後期課程指導認定退学。日本学術振興会特別研究員(京都大学大学院人間環境学研究科)。共著に橋爪紳也編『にっぽん電化史』(日本電気協会新聞部、2005)。論文に“Function and Form in the Early Period of the News Movie Theater,”Iconics vol.7 (2004)、「日本映画興行史研究 1930年代における技術革新および近代化とフィルム・プレゼンテーション」CineMagaziNet! No.6, 2002)、「京都西陣地区映画館の変遷」CineMagaziNet! No.4, 2000)などがある。

◆松田英男(まつだひでお)

1955年生まれ。京都大学大学院人間環境学研究科助教授。共著に小泉博一他編『イギリス文化を学ぶ人のために』(世界思想社、2004)、海老根宏編『ジョージ・エリオットの時空』(北星堂、2000)。翻訳にメアリ・アン・ドーン「映画における声」(斉藤綾子他編『新映画理論集成?知覚・表象・読解』[フィルムアート社、1999])、メアリ・アン・ドーン『欲望への欲望 一九四〇年代の女性映画』(勁草書房、1994)がある。


編者紹介

◆加藤幹郎(かとうみきろう) 

1957年生まれ。映画批評家。映画学者。京都大学大学院人間環境学研究科助教授。京都大学博士(人間環境学)。2002-03年および1990-92年、カリフォルニア大学ロサンジェルス校、カリフォルニア大学バークリー校、ニューヨーク大学、ハワイ大学マノア校フルブライト客員研究員。1999年、ミシガン大学客員教授。著書に『ヒッチコック「裏窓」 ミステリの映画学』(みすず書房、2005)、『映画の論理 新しい映画史のために』(みすず書房、2005)、『「ブレードランナー」論序説 映画学特別講義』(筑摩書房、2004)、『映画の領分 映像と音響のポイエーシス』(フィルムアート社、2002)、『映画とは何か』(みすず書房、2001、第11回吉田秀和賞)、『映画ジャンル論』(平凡社、1996)、『映画 視線のポリティクス』(筑摩書房、1996)、『鏡の迷路 映画分類学序説』(みすず書房、1993)、『映画のメロドラマ的想像力』(フィルムアート社、1988)など。共編著に『時代劇映画とはなにか』(人文書院、1997)など。共訳書に『わたしは邪魔された ニコラス・レイ映画講義録』(みすず書房、2002)、『幻想文学大事典』(国書刊行会、1999)、『知りすぎた女たち ヒッチコック映画とフェミニズム』(青土社、1992)、『セクシュアリティ』(勁草書房、1988)などがある。